現代の60歳。
還暦に「赤いちゃんちゃんこ」を着る人がどれくらいいるだろう。
赤いちゃんちゃんこは、白髪の老人といったイメージが強い。
確かに昔の60歳といえば老人の範疇に入っていたのだろう。
が、今の60代のご婦人がたに、赤いちゃんちゃんこなんていえば、鼻で笑われ、一蹴されてしまいそうだ。
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何故なら、まだまだ現役。
10年後、いや20年後でさえも、余裕矍鑠とした姿が想像に容易いほどに、今の60歳はすこぶる若いのだ。
さて、
還暦に、何故赤なのか。
まず、挙げたいのは、赤色の効果である。
これは宝石に限らずも言えることだが、色は、人間の自律神経に影響を及ぼす。
赤は、人類のDNAに書き込まれた火のイメージが大きく影響する色である。
人類は、火をおこすことによって、生き抜いてきた。
暖をとり、調理をし、獣から身を守り、
故に、人は赤色を見ると無意識に、暖かさを感じたり、食欲が湧いたり、興奮したり、という反応を起こす。
進化の中で培ってきた、赤と関わる経験がそうさせるのである。
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現代の60歳が、いかに若いとはいえ、老いの翳りを自覚し始める年齢であることに変わりはない。
老いに対抗する力は、生命力、活力である。
赤色は、時代、民族を問わず、生命に直結する強いエネルギーの象徴だ。
血液の赤、命を司る色なのだ。
適度な体の緊張を促す赤は、第2の人生に挑む力や情熱を湧きおこしてくれるだろう。
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また、加齢にともない纏わりつくのが病気である。
赤は、病魔をよける効果が高い。
特に、天照大神を最高神とする日本人にとっての赤は太陽に等しい。
赤いふんどしや、神社の鳥居、赤飯の小豆にも見られるように、赤は最大の魔除けとなるのだ。
さて、色の効果だけでみれば、還暦のお祝いの贈り物は、花でも服でもスカーフでも靴でもなんでもいいと思う。
だが、宝石は別格だ。
それは宝石の力、治癒力、インスピレーション能力、ヒーリング力、守護力といった人の潜在意識に深く働きかけることによって得られる恩恵が、何よりも素晴らしいからである。
また、宝石は他の高価なもの、例えば着物や車と違い、長く使っても基本素材としての価値は減ることがない。
むしろその時代の相場によっては、たとえ古物であっても価値は高まるのである。
だから本当は、還暦には自分で、自分が惹かれる赤い宝石を買ったほうがいい。
赤い宝石は、ルビーをはじめ、
ガーネット、スピネル、カーネリアン、珊瑚、琥珀(レッド・アンバー)、翡翠(赤)など、魅力的な宝石が勢ぞろいしている。
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そして、それぞれの宝石が放つ個々のエネルギーは、目には見えずとも持ち主の精神に深く入り込み、働きかける。
心身一体。
人の精神と肉体は常に連携している。
そして、老いとは、精神の老い、すなわち興味やときめきや目標を失うことからやってくる。
赤色の宝石たちは、持ち主を鼓舞し、潜在意識を目覚めさせ、真の生きる意味や生きがいを教え、導き、応援してくれる。
ちなみに赤色は、年配の人が身に着ければとても若く可愛らしく見える。
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大台にのる女性にとって、絶対的な美の要素が品格になってくるからこそ、シェルカメオのブローチなんかもおすすめだ。
ご自身で赤に惹かれるならば、少しくらい高価でも、貴石のルビーや珊瑚はその価値も高く、家宝となるだろう。
老いを封じ込める赤い宝石。
人生の後半戦、還暦という節目に、強力なサポーターとなる赤い宝石を選ぶことは、理に適っているのである。
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