ガーネットには多くの色が存在するが、ガーネットの和名「柘榴石」の名は、暗赤色のアルマンディン・ガーネットにつけられたものである。
ガーネットの中で最も歴史があり、最も多く産出されるアルマンディン・ガーネット。
数千年も昔から存在した宝石だからアンティークジュエリーにも多く使われている。
それ故か、柘榴石はアンティークなデザインにのせたとき、その魅力が特に発揮される。
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アルマンディン・ガーネット基礎知識と選び方
ALMANDINE GARNET [ガーネット]
鉄礬柘榴石（てつばんざくろいし）
産地：マダガスカル、スリランカ、モザンピーク、ブラジル、タンザニア、
硬度：７～７，５
どれが正解なのか誰もわからないほど、古くから採掘されてきた宝石である。
明治時代の日本人がはじめてみたガーネットもこのアルマンディンで、日本の市場に出回っていたガーネットのほとんどがこの赤茶色の宝石だった。
現に今でも多く産出され、価格も手ごろだ。
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カーバンクル
カボッションカットされた石の底部をくりぬいて、色を明るくする研磨技法をカーバンクルという。
カーバンクルは、アルマンディンの暗い赤色を美しく見せるために考案されたものである。
アルマンディンの赤色は、強い鉄分の混入により、赤茶色が強くなる。
時にそれは透明な石を半透明～不透明にしてしまうほどなのだ。
とはいえ、アルマンディンガーネットは人工処理を施さずとも美しい宝石である。
暗くなり過ぎず、透明感のあるワインレッドを選びたい。
アルマンディン・ガーネット伝説
宝石に言い伝えや伝説はつきものだが、この柘榴石にも多く存在する。
十字軍兵士の護符（十字軍兵士たちの願いを受け継ぐ柘榴石 ガーネット １月）や旧約聖書のノアの箱舟。
ノアの方舟とは、
神への信仰を忘れ、堕落した地上の人間たちに怒った神が大洪水を起こし、全てを滅ぼそうとするが、深い信仰をもつノアとその家族には慈悲をかけた話である。
神はノアに方舟を作らせ、ノアの家族や、つがいの動物を乗せるよう指示する。
大洪水は４０日４０夜も続き、人々や生き物は滅んだが方舟に乗ったノア他家族、生き物は難を逃れる。
大洪水の暗闇の中、方舟の水先案内灯となったのが、他でもない濃赤色のアルマンディン・ガーネットだった。
闇を照らす赤い灯火。
ガーネットがお守り石として愛され続けるのは、その長い歴史とともに伝説を残しているからともいえる。
スターガーネット
大粒で低価格のガーネット。安い宝石というイメージだが、ときにレアなスター石を生み出す。
それは内包物が関係する。
酸化ルチル（針状内包物）が顕著にあらわれるとスターガーネットに変身するのだ。
スターガーネットの宝石言葉
「聖なる実行力」
柘榴石の守護力に希望の星がうつしだされたその宝石は、ノアの方舟を導いたように、あなたを光の世界へと導く。
光の道、即ち魂の選ぶ神が指し示す道へと進むあなたに、迷いはない。
希望、生命に満ち溢れた人生が待っているのだから。
アンティークなデザインにのせて魅力を高めるアルマンディン・ガーネット。
懐古的な色と印象を楽しめる宝石である。
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