マラカイト:緑と黒の年輪を魅せる孔雀石

緑と濃い緑～黒の濃淡が美しい。

同心円状の縞模様が特徴的なマラカイト。

ガラス状の光沢が緑と黒（濃緑）のコントラストを引き立てる。

濃淡の縞模様があらわれるように、研磨されるのだ。

マラカイト基礎知識

MALACHITE　「孔雀石」

硬度：４

産地：ザイール

マラカイトの原石は、不透明な緑色の葡萄房状の塊であり、銅の水酸化炭酸塩、故に銅鉱床地帯で多く産出する。

マラカイトのグリーンは銅成分に起因する。

その美しい緑色は、すりつぶして顔料に使われた。

クレオパトラの目元のグリーンがエメラルドといわれているが、実はこのマラカイトである。

何故なら、エメラルドを砕いたら、白い粉になる（ベリルの条痕[じょうこん]は白）

だからエメラルドであるはずがない。

マラカイトは天然緑青である。

緑青（ろくしょう）とは銅の表面にできる錆。

マラカイトの粉は手についてもなかなかとれない。

クレオパトラの目の周りのマラカイトは、アイシャドウだけでなく、ハエなどの虫除けとしても活躍したのだ。

古い時代から、マラカイトは、身につけると、危険や疾病、毒から守られるといわれている。

孔雀の羽のような印象とその神秘の性質は、謎めいた雰囲気を醸し出す。

安価で買えるため、大きめのルースを買ってペンダントに加工し、革紐でぶら下げても素敵だ。

人とは違う個性的な雰囲気を楽しめるだろう。

マラカイトは人の霊的中枢である松果体、脳下垂体と共鳴し、持ち主に聖なる目覚めを与える。

肉眼だけでなく霊眼の両方に作用し、聖なるバランスをとってくれる。

嫉妬や執着、自己憐憫など、情緒的なバランスのとれていない人たちにおすすめだ。

マラカイトは、光の道を選ばせる変容の宝石。

問題となる原因を容赦なく指摘し、あなたの心に渦巻く負の感情を吸収する。

過去の嫌悪や失望を手放し、新しい心の眼でそれを希望のレベルへと切り替えさせるのだ。

また、変化を恐れ、次のステージへと進めない人たちに、危険を冒してでも変化するよう促す。

マラカイトは、優しい癒しの宝石では決してない。

だが、マラカイトが導く内なる成長は、真に望む幸せな現実をもたらしてくれるのだ。

硬度や光学的特性、希少性においての宝石の格で見れば、最下の第５ランクではあるが、宇宙意識（スピリチュアル）に開かれるレベルはすこぶる高い。

人体の作用では特に、視神経と視覚を生む染色体に刺激を与え、脾臓、膵臓の働きを助ける。