ロードクロサイト:インカローズ効果:薔薇の名のつくロマンスの宝石

ロードクロサイトの産地アルゼンチンといえば、インカ帝国のあった場所である。

１４世紀半～１６世紀に栄えたインカ帝国。

ロードクロサイトがこの強大国家の名を受け継ぎ、インカローズと呼ばれるようになったのも不思議ではない。

インカの人々は、この石をバラを模した真珠と呼び、弱きものを救う石として大切にしていたのだから。

ロードクロサイト基礎知識

RHODOCHROSITE　菱マンガン鉱　[ロードクロサイト]

産地　アルゼンチン、アメリカ・コロラド、日本

硬度　３．５～４．５

俗称「インカローズ」のほうが有名だが、正式には鉱物名と同じロードクロサイト。

同じ「バラ」が名につくロードナイト（バラ輝石）とは似て非なる、別のものだ。

日本の北海道と茨城でも採れる。

硬度も柔らかく、劈開（原子の結びつきの弱い面から割れる）の性質を持つため、宝石としては難がある。

それでも高い人気を誇るのは、その可愛らしいピンク色に柔らかな印象で、

薔薇の花に魅かれるように見る人を虜にしてしまうからだろう。

ロードクロサイトは、加熱や含浸処理を施さずとも充分に美しく、

中でも、透明のラズベリー色は希少になる。

ロマンスの花といえば薔薇である。

「恋する気持ちなど忘れたしまったわ」などど言う冷めたハートの持ち主にぴったりの宝石だ。

新しい愛を招き入れる薔薇の精がロマンスを呼び込み、クールなあなたを甘い世界へと連れていく。

さりげなく付けてみてはいかがだろう。

色気のない人生は味気ないではないか。

人生という長い旅。

冷えた心を癒したのは、路傍に咲いた花だった、

ということもあるのだから。