かわいいなぁ。
日本の防衛大臣に対して可愛いなんて失礼かもしれないが、この人は、年を重ねるごとに、美しさが増している。
13年前の百人斬り名誉毀損訴訟で主任弁護士を務めた頃と比べてみても、年々若返っているのではないかとさえ思ってしまう。
ジュエリーも昔から可愛らしいモチーフがお好みのようだ。
大臣任命の日、胸元に飾られていたのはヴァンクリーフ&アーペル。
フランスのハイジュエリーブランド。
朋美大臣のつけているのはおそらくピュア・アルハンブラ。
クローバーの縁がミル打ちされていない、石が枠にぴたりと埋め込まれた、甘さの引き算がされたシンプルなデザインだ。
この人は、衣装に合わせて石違いでヴィンテージアルハンブラカルセドニー(もしくはアゲート)もよくつけている。
モナコ公妃グレイスも、チョーカータイプのアコヤ真珠のネックレスと共に、このアルハンブラを愛用したことで有名だ。
アルハンブラはそのモチーフが表わすように「幸運」を象徴している。
「運をつかめ、幸運をしっかりつかんでリスクに立ち向かえ。リスクがリスクでなくなる時が来る」
フランスの詩人のこの言葉を知ってか知らずか、
防衛大臣任命式の日、その人が選んだネックレスはオニキスのアルハンブラだった。
オニキスはその漆黒な色からしてマニッシュな印象の宝石だ。
華美でも可憐でもない、
クール。
情熱を抑制し、冷静な判断力と不動の精神を持ち主に与える信念の石である。
着任式でつけていたのは白のアコヤ、大珠パールネックレス。
黒のスーツとのコントラストが美しい。
耳元も先のオニキスと合わせていたものと同じ、防衛相にふさわしい大珠真珠だった。
女性政治家のジュエリーは難しい。
派手すぎると有権者の不評を、逆にチープなものだと嘲笑を買う。
日本の美しき防衛大臣はその立場、場面に合わせて、ベストなジュリーを付けこなしている。
防衛大臣という重職以前から、その可愛らしい容貌とは裏腹に、多くの難事を強い信念と毅然とした姿勢で戦い、邁進してきた人。
日本に対する不名誉な嘘、南京虐殺百人斬り訴訟の主任弁護士。
公務員制度改革担当の特命担当大臣。
自民党政調会長として実績を上げた農協改革。
財政再建特命委員会の委員長。
「国を救うのだ」
救国の精神が生んだ日本のジャンヌ・ダルク、稲田朋美防衛大臣。
ここぞというときは母から譲り受けたオパールのネックレスをつけて臨むのだという。
女性政治家たちはジュエリーで武装する。
時にそれはお守りとして、女戦士たちの心を支えているのかもしれない。
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