ダイヤモンド

世界最高のダイヤモンド研磨師が奏でるダイヤモンドへの愛 

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Gabi S.Tolkowsky

 

Gabi S.Tolkowsky

 

ガビS. トルコフスキー

世界最高のダイヤモンド研磨師。

それは、彼が産まれた時から既に決まっていたのかもしれない。

なぜならトルコフスキー家は代々ダイヤモンドビジネスに携わってきた、長く続くカット師の家系である。

 
初めに曽祖父のモーリス・トルコフスキーが1880年にロシアからアントワープに定住し、ダイヤモンド工場を始めた。

モーリスの兄弟にもカット師がいて、そのうちの一人イジドアの息子が、後にダイヤモンドの理想的カットを考案したマルセル・トルコフスキーである。

そしてその甥にあたるのがダイヤモンドマスターカッターのガビ・トルコフスキー。

 

ガビが発明した105面体、ガブリエル・カット。

58面体の力強い輝きに比べ、こちらはキラキラと水面に映る陽光のように輝く。

 


理想的カットとされるラウンドブリリアントカット。

放射状に広がる鋭利な8本の矢が見える。

よく、58面体ブリリアント・カットとガブリエル・カットを比べて、どちらが良いのかと質問されるが、これは正直言って比べようがない。

そもそもカット自体が違う。

カットが違う上での美しさの定義は、やはり主観によるものだ。

要は好みの問題である。

 

ガビ・トルコフスキーの名を世にしらしめた歴史的ダイヤモンド

 

センテナリー

 

273.85カラット・Dカラー・フローレス

 
1986年、プレミア鉱山で発見された599カラットの完璧な色のダイヤモンド。

デビアスのコンサルタントであり、研磨師であったガビ・トルコフスキーによって研磨された。

原石は水のように美しく、だが、ひびだらけだったため、通常のように劈開されず、1回に1つずつひびをこすりおとす作業が繰り返されたという。

そうして丸く形を変えた原石は、ようやくダイヤモンドの最終的な形へと研磨される。

砥石車にかけられるまでおよそ2年、研磨に1年。

247面のファセットを持つ小山形ダイヤモンドは完成した。

計3年の時を経て、世界最大、最高品質の研磨済みダイヤモンド「センテナリー」が世に公開されたのだ。

デビアス100周年の記念。

歴史的ダイヤモンドの誕生である。

 

ゴールデンジュビリー

 

545.65カラット ファンシーイエローブラウン

755.5カラットの茶色のダイヤモンドがプレミア鉱山で発見された。

1988年、ガビ・トルコフスキーによって初めて研磨される。

最高グレードの無色のダイヤ(センテナリー)に比べ、はるかに価値の低い名も無いブラウンダイヤ。

中央に神秘的な光を宿し、センテナリー(原石)とおなじようにひびだらけのその茶色のダイヤモンドは、センテナリーを削るまえに、いわば、実験台として削られた。

そうして、見事役目を果たしたブラウンダイヤは、後に1年かけてクッションシェイプに研磨され、黄金の輝きを放つ世界最大の研磨済みダイヤモンドとなった。

トルコフスキーが「醜いアヒルの子」と呼んだ茶色のダイヤは「ゴールデン・ジュビリー」と名づけられ、

その後、東洋の買い手に渡り(価格非公開)2000年タイ国王王位継承50周年記念として贈られた。

偉大な大叔父の公式を越えて、独自のダイヤモンドカットを作り出したガビ・トルコフスキー。

その研磨済みダイヤモンドは、元の原石の特徴を活かしたシェイプに施されている。

「それぞれのダイヤモンドが比べようもなく美しい」

ガビ・トルコフスキーが「ダイヤモンドと語れる研磨師」と称され、ダイヤモンドマスターカッターとして世界的名声を得るに至ったのには、

他ならぬ、幼い頃から培ってきた「ダイヤモンドへの深い愛」があったからに違いない。
 

 

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