アルハンブラ:可憐なモチーフを彩るノスタルジアな宝石たち

数々の愛の伝説に登場してきた、フランスのハイジュエリーブランド、ヴァンクリーフ＆アーペル。

それもそのはず、このブランドは、エステル・アーペルとアルフレッド・ヴァンクリーフという宝石商の娘と宝石職人の息子との愛によって始まった。

公式サイト
Van Cleef Arpels
愛のために王冠を捨てたイギリス国王エドワード８世とウォリス・シンプソン夫人。

モナコ公国レーニエ大公と銀幕の女王グレースケリー。

元アメリカ大統領夫人ジャクリーヌ・ケネデイとギリシャの海運王オナシス。

名立たるセレブリティや王族に愛されてきたその洗練されたジュエリーの中でも

アルハンブラというクローバーを模したデザインは、人気が高い。

日本の稲田朋美防衛大臣も、先の大臣任命式でホワイトゴールド枠オニキスのアルハンブラをつけていた。

アルハンブラのクローバーの台座に座る宝石は、ファセットカットされた煌めく宝石ではない。

（ダイヤもあるけど）

マザーオブパールはその名のとおり、真珠の母貝でできているし、

オニキスやカルセドニー、アゲート、カーネリアン、タイガース・アイは、宝石界において最も多いシリカ（二酸化珪素）グループの身近な宝石である。

鉱物クォーツの中の半透明の宝石。

その魅力は光を受けて煌めく、ファセットカットの美しさではなく、滑らかな質感と色である。

マザーオブパールの醸し出す柔らかな光の変化

オニキスの落ち着きのある黒

カーネリアンやトルコ石のヴィヴィッドなレトロ色

カルセドニーやアゲートの淡く優しい色合い

それはどこか懐古的な安心感を抱かせる。

そしてこの半透明、不透明なクォーツ一族は東洋人のオリエンタルな魅力にぴったりの宝石だ。

可憐なモチーフを彩るのはノスタルジアな魅力の宝石たち。

ヴァンクリーフ＆アーペルの洗練されたジュエリーの源泉は

「永遠に滅ぶことのないもの」

そう。

宝石が滅びることはない。

宝石を通して数々の伝説が語り継がれていく。

あなたの伝説をあなたの愛した宝石が繋いでいくのだ。

ちなみにブランド品だから良いといっているわけではない。

ネームバリューが価格をつり上げているのは当たり前。

ブランドでなくても、お気に入りの一つを持てば良いと思う。