ファーストリングに大きな石のついたリングを買う人は稀だと思うが、
何本か揃えていくうちに、細くて控えめなリングが物足りなくなってくるものである。
それは年齢的なものだったり、本物の良さが分かってきたからともいえるが、
いざ大ぶりのリングをつけようとすると、人の目が気になり、躊躇してしまう場合もあるのではないだろうか。
大きめ色石の指輪を嫌味に見せずお洒落につけこなすなら
服の色と同調させる
これが大きな色石を浮いて見せない基本である。
大きく個性的な指輪はそれだけで人の目を引く。
だが、全体に馴染むようにすれば、その過剰な顕示性は薄れ、派手で嫌味な印象はなくなる。
例えば韓国の時代劇にも大ぶりの指輪が多く登場するのだが、
劇中強烈な印象を残すのは、衣装の色やもりもりな髪に飾られた髪飾りで、指輪は大ぶりでも影が薄い。
なぜなら、顔の周りが一番目につくからともいえるが、ほとんどがその衣装に合わせた色の石をつけているからだ。
青色に瑠璃・ラピスラズリ
黄色に琥珀・アンバー
赤に珊瑚・コーラル
これは、現代にも使える技である。
服全体と同じ色や同系色の色石を合わせれば、セットアップされたようにマッチして指輪だけが浮くということはない。
そして上級者はこれとは逆で色石を指し色として使う。
服の色と反対の色(補色)をつければ服と指輪が互いを引き立てる。
ただし、その場合は、シンプルなワンピースやドレスなどのように服の色を統一することが大切だ。
大き目の指輪は人差し指につければかっこよく、マダムなイメージになりにくい。
大き目の個性的なリングが気になり始めたら、それは似合う頃になっている証拠である。
臆せずお気に入りをつけよう。
人と同じなんて、安心はあってもつまらない。
お気に入りの指輪は、目にする度に持ち主の心を癒し、勇気付ける。
惹かれるのは心が必要としているからだ。
ジュエリーはつけつづければあなたの体の一部のようになじむものである。
そして、
大きめ色石の指輪を嫌味に見せずお洒落につけこなすのは、意外と簡単なのである。
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