金の甲丸リングをみれば、おばあちゃんを思い出す人も多いだろう。
だが、この形こそ指輪の原点であり、いろんなデザインの指輪をつけてきた
ヘビーユーザーが最後に選ぶリングでもある。
甲丸リングとは
一番ベーシックなリングが丸みを帯びたリング。
指輪の腕の断面の形は5種に分かれる。(甲丸、剣腕、シノギ、平打、平甲丸)
その中で代表的なのが甲丸と平打。
甲丸
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平打
リングの上側が広くなった甲丸リングは月形甲丸という。
月形甲丸
甲丸リングの魅力
それは、煌めく中石を際立てる爪、石座といった、デザイン、装飾を全て排除した、原型の美しさ。
簡素の美。
娑婆といわれる現世を懸命に生き、重ねてきた歳月の中で削ぎ落としてきた煩悩。
年輪として刻まれた皺の上で輝く甲丸リングは、老いてこそ生まれる美を放つ。
無慈悲なこの世の摂理は、清潔で美しい容貌を別のものに変える。
だが、甲丸リングは、老いた女を励ますように
その落ち着きと穏やかな風格ある輝きを以って、証明してくれるのだ。
「老いは、決して醜いものではない」
この飾り気のないリングが、ダイヤ取り巻きや花型やパヴェといった、どの華やかな指輪よりも、結局最後に選ばれる理由は、そこにある。
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さて、甲丸リングのオススメは幅広。
幅が広ければ、薬指、中指、人差し指とつける指を選ばず、万能になるし、節が太く、付け根が細くなりがちな、年齢を重ねた指の隙間を埋めてくれる。
特に左の薬指は脳を刺激するから、高齢の方は薬指がオススメだ。
若い世代はまだまだ甲丸に魅かれないと思うが、石のついたボリュームタイプなんか、人指し指につけると個性的でかっこよく見える。
そして中指。
昨今、仏壇に毎日手を合わせる人がどれくらいいるだろう。
その行いは、別に国民の義務ではないし、強制するわけでもないが、
ご先祖様に、感謝の心で手を合わせるという毎日のこの習慣が、その人の心に、いかに有益であるか、ご存じだろうか。
右手は相手の心、左手は自分の心。
仏様と心を一つにして、すべてをおまかせするという安堵感。
守られていると信じきる心は、実際に災いを遠ざける。
毎日のこの祈りが、無意識(潜在意識)に、守られている道を選ばせるのだ。
合わせた手の中で中指は一番天に近い。
神に通づる中指。
成し遂げたいこと、叶えたい思いのある人は中指につけよう。
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結局最後に選ばれる、シンプルで幅広の甲丸リング。
つけ心地の良い厚みのあるものを選びたい。