深い海の底、引き込まれるような藍染の青をインディゴという。
その神秘的な色の名のついた宝石が、カラーバリエーションの豊かさを誇るトルマリングループに存在する。
インディゴライト・トルマリン基礎知識と選び方
INDICOLITE [トルマリン]
硬度：７～７．５
産地 ： ブラジル、ナイジェリア、ナミビア、マダガスカル
色の黒ずんでいない濃い深いブルー、インディゴライトは、希少である。
ブルートルマリンとは区別され、ピンク、グリーン、バイカラーを凌ぎ、最上位パライバに次ぐほど評価が高い。
グリーンが混ざり合ったような色もあるが、青みの強いものが上質となる。
インディゴライトはもともとの色が濃すぎるため、加熱処理が施されているものがほとんどだ。
透明感があり、黒ずんでいない、深く濃いブルーを選びたい。
トルマリンはその種類の多さに比例して、産地も全世界に分布している。
「エルバ島を見るまでは、私に不可能はなかった」
これは、「私の辞書に不可能の文字はない」
と豪語していたナポレオンが流刑地へ送られた際の言葉である。
イタリア、エルバ島。
インディゴライトは「エルバイト」というリチウム元素を含有するグループに属する。
宝石となるほとんどがエルバイト。
そしてこのエルバイトの発見地がエルバ島である。
この地に因んでその名がついている。
インディゴライトブルートルマリン効果
一度見たらその深海の青、インクを水に落としたような藍色は
まるで、深い海の底で眠るような落ち着きを見るものに与える。
「静寂」
誰も近寄れない孤高の空間。
この石に魅かれる人は、物事の本質を見ることのできる人だ。
表でなく、その見えない部分。
洞察力に優れている。
ちょっと変わった人だと周りに思われるのは、深層心理、精神世界に身を置きたがるから。
一人の時間を最も必要とする人でもある。
藍色のインディゴライトトルマリンは「ソラ」（宇宙）と繫がる色。
自分が何を成すべきか、
その答えを確認しに、宇宙（ソラ）へ帰る。
求道者。
インディゴトルマリンは誰もが惹かれる石ではない。
聖なる神の意識の波動を放つこの宝石は、持ち主の心と精神を繋ぎ、その人の神性を表現させる。
アイの宝石に惹かれるならば、いずれ人を苦しみ、悲しみから救い出す役目を担うだろう。
その仕事に取り掛かり始めたときに、あなたの才能は開花し、幸福な世界に身を置くことになる。
だから、人と違っていてもいいのだ。
こういう人は宇宙空間を漂い、現実世界と精神世界を行き来するため、どこかふわふわしがちだ。
そんな時は補助色の黄色・ゴールドの宝石を持つと良い。
海の底に差し込む光のように、現実へと目覚め、地に足をつけることができるだろう。
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