「色が命」なカラーストーン。
その色の美しさに輝きを加えたのがファセットカットである。
丸いカボッションカットの美しさは色の良さに集約されるが、ファセットカットの美しさは色に加え、モザイク模様が作る立体美にある。
ファセットカット
小さな切子面(ファセット)をたくさんつけたカット。
水晶のような単結晶の原石には、ファセットカットが施される。
いろいろな大きさ、角度で連なるファセットによって美しさを最大限に引き出された色石。
内部の屈折と外部の反射が作り出す色の濃淡と色幅は、立体的でバランスのとれたモザイク模様を見せてくれる。
表面の光沢、内部からの輝きが得られるファセットカットは、透明な色石の魅力を最大に引き出すカットなのだ。
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美しい色と輝きを放つファセットカットには、豊富なバリエーションがある。
三角または菱形の面で構成されるブリリアント・カットを始め、四角の面で構成されたステップ・カット、2つが組み合わされたミックス・カット、ハートや小船型などのファンシー・カットなど。
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色石を選ぶ3つの基準
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色
色は濃くなるにつれ評価が良くなるが、濃すぎると黒ずんで見える。
濃すぎてもいけない。
内包物
ダイヤ同様、内包物が多いと美しさを損ねる。
とはいえこの内包物が全くないと人工的に見えるし、内包物が特徴の色石もある。
石の中央にあるものは避けたいが、隅にある小さな内包物はさほど気にしなくても良い。
内包物が特徴の色石一例
輝き(テリ)
艶めいたテリがあり、輝きを放っているか。
輝きの良い宝石は透明感がある。曇っていると輝きは減少する。
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この3つが評価基準となるが、特徴的な宝石は更にその特徴に応じた基準がある。
変色性
シャトヤンシー効果
遊色効果
鑑別書は必要か
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鑑別書は高額の色石につけられる。
その宝石が本物か偽物か科学的に調べた結果が記載されている。
硬度、比重、屈折率、偏光性、多色性、蛍光性、分光特性など
だがダイヤモンドにつく鑑定書と違い、色石につく鑑別書にはグレードは記されていない。
ダイヤモンドは鑑定書の4Cである程度の品質が分かるが、色石はそれがどのクラスのものであるかのは分からない。
結局、色石は最高の色がどの色なのかを知り、多くの色石をみて覚えることが大切である。