シトリンは安い。
だがシトリンは希少なレア石である。
では何故安いのか。
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人工処理（加熱）した宝石に、極めて希少な別の宝石の名を名乗らせる、という業界の悪習。
その最たる例がシトリンである。
市場に出回るシトリンは、水晶の中でも多く採れるアメシスト（紫水晶）を加熱処理（４５０℃）して黄色にしたものだ。
その色はオレンジがかったり、黄緑がかったり（透明の水晶は放射線処理して黄色を得る）している。
シトリンの基礎知識と選び方
CITRINE 黄水晶[クォーツ]
硬度：７
産地：ブラジル・ゴイアス州
（素材アメシスト）：バイア州、リオ・グランデドスル州、ミナス・ジェライス州
本来のシトリンは黒みがかった黄色である。
フランス語の「レモン色」シトロンがその名の語源となっている。
別の宝石に名を使われるシトリンの憂鬱。
だがこれはシトリンに限られたことではない。
ブルーのアクアマリンもグリーンベリルを４２０℃で加熱処理して生まれるのだから。
シトリンの憂鬱は他にもある。
加熱処理シトリンはその鮮やかな黄色でかつては「ゴールデントパーズ」と呼ばれた。
そのおかげで黄色のトパーズはインペリアルの名を戴く事となったわけだが、シトリンは偽称や誤称といったイメージダウンを被り現在へ至る。
正真正銘のシトリンがなかなか姿を見せてくれないのは、この業界の悪習にうんざりしているからかもしれない。
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だが加熱処理して生まれるシトリンは消費者にとっては大変魅力的だ。
超希少なナチュラルのシトリンと違い、大きく高品質の美しいシトリンが割安で買える。
更に、一度変化した色は元には戻らない。
シトリンに変化したアメシストは黄色であり続ける。
そしてその黄色の石は、採れる場所によってその色も異なり、色調の範囲も広く違った顔を楽しめるのだ。
シトリンはファセットカットされた宝石の中でも安価である。
大き目のもので、
色の好みはそれぞれだが、いずれにしても黒味のない鮮やかな色を選びたい。
シトリンの種類
パルメイラ
リオ・グランデドスル州。最初の採掘地はパルメイラ
オレンジイエロー
バイア
バイア州。大きなサイズが産出される。色は淡い黄色。
マデイラ
リオ・グランデドスル州。色が濃く赤みを帯びている。
ポルトガル領のワインの色がその呼び名の語源。
シトリンの効果
シトリンは持ち主を元気づける宝石。
元は水晶である。水晶は邪気とは無縁。
明るく無邪気な心を与えてくれる。
悩み事を溜め込みやすい人向けだ。
すぐに胃が痛くなる人。
悪感情は第三のチャクラであるここに溜まりやすい。
余分なエネルギーを排出してくれるシトリンのイエローをつけよう。
感情をコントロールしやすくなるからイライラせずにストレスを解消しやすくなる。
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シトリンの黄色は開運効果が高い。なぜならそれは喜びの色だから。
喜びの感情で生きよう。
シトリンはどんなときも無邪気に笑ってくれる。
つられてあなたも微笑むのだ。
シトリンが敢えてその身を隠し、多くの人に幸せを与えるために他の水晶にその色と名を与えたならば、シトリンは憂鬱ではないはずだ。
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