「グレイス・ケリー」
パールの代名詞といってもいいだろう。
実際パールといえばこの人の名前がよく上がる。
銀幕時代、有名な映画監督ヒッチコックをして「特等席に座るのが似つかわしい女性」と言わしめたハリウッドの女王。
彼の映画の中でも、グレイスのエレガントなパールネックレスの装いを見ることができる。
チョーカー(35cmほどの短い長さ)タイプ。
首にぴったりと巻かれたパールは当時若く美しい彼女の容貌にとてもよく似合っていた。
ハリウッドのゴージャス、セクシーな美女たちの中で、クラシカルな美しさを放つ、優雅で気品を持つ彼女に、最も似合う宝石は真珠だろう。
スキャンダルもなく、家柄と育ちも良かった彼女が、
「あの宮殿は私一人には広すぎるんだ」とレーニエ公に求婚され、モナコ公妃となった背景には、パールの存在もあったに違いない。
真珠は彼女の気品を際だたせる。
1956年、成功と名声の頂点、女優として最高潮の時代に、まるでおとぎ話のように、ハリウッドの女王から本物の女王になったグレイスケリー。
公妃となる彼女に大公が贈ったジュエリーも、3連の真珠だった。
「私は、小さな、名もない花に埋まって眠りたい」
1982年、別荘からモナコへの帰途、自動車事故であっけなくその人生に幕を閉じたグレイス。
だが、今なお、その美しさは色褪せてはいない。
自身が愛した真珠のように。
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