イエローダイヤモンドは価値が低いという印象があるだろう。
これは、ダイヤモンドの歴史的産地、インドやブラジルでは、わずかにしか採れなかったイエローが
1866年、南アフリカでダイヤモンドが発見されて以降、市場に多く出回り、希少性が低くなったためである。(イエロー・ダイヤモンドのほとんどが南アフリカ産で、その地名にちなんで「ケープ」と呼ばれている)
ファンシー・イエロー・ダイヤモンド
FANCY・YELLOW・DIAMOND
現在市場に溢れるイエロー・ダイヤモンドは評価の低いライト・イエローで、
色が濃いカナリヤ色の美しいものは「ファンシー・イエロー・ダイヤモンド」と呼ばれ評価が全く別になる。
色が魅せる透明なモザイク模様と煌めきが美しいファンシー・イエロー。
色が濃く、ブラウンみのないものが上質とされる。
天然ナチュラルのファンシーカラーダイヤモンドはファンシーシェイプカットが多い。
これは、目減りを抑え、フェイスアップ(上から見て)で色が美しく濃くなるように、素材を最大限に活かすためである。
だから、ファンシー・カラー・ダイヤモンドの評価は色、透明度と輝きの他に、姿の調和も評価の一つに入る。
ファンシーイエローダイヤ 魅惑のイエローシスターズ GIA鑑定書
ファンシー・イエローとイエローの違い
無色透明ダイヤモンドの評価を決める4つの基準(4C)の一つであるカラーグレード。
これは無色のものほど評価が高く、黄色みを帯びるほどに評価は下がる。
Dから始まり、E、Fと順に下降し・・・→X、Y、→最後がZである。
※Very Light YellowはカラーグレードN~R
Light YellowはカラーグレードS~Z
ファンシー・イエロー・ダイヤモンドはその最下のZを越えると、「ファンシー」の称号がつくダイヤモンドに変わるのだ。
そこから黄色みが増すごとに評価が上がっていく。
色濃く透明なヴィヴィット・イエローは無色の最高の色Dカラーより高価だ。
ティファニー PT/750 バターカップファンシーイエローD0.37ct /IF
無色のダイヤモンドがなぜ色づくのか
カラーダイヤモンドの色の起源は結晶構造のゆがみによるもの(レッド、ピンク、ブラウン、オレンジ)
だがイエローの場合はゆがみではなく、ダイヤモンド4Cのカラーグレードを決める窒素が原因である。
ダイヤモンドのほとんど(98%)は窒素を含んでいるが、その窒素の状態によりイエローカラーの度合いが決まるのだ。
(一個の炭素と窒素が入れ替わったり、窒素が複数集まったり、拡散したり、など)
※窒素の含有率ではない
イエローも他のカラー・ダイヤモンドと同様に、市場に出回る多くが(色が良く、傷のないイエロー)人工処理石である。
ベリーライトイエローなどの薄い色は論外だが、ファンシー・イエローの濃い色はブルーやピンクより安いとはいえ高価である。
(1ctの上質のファンシーで100万ちかくする)
そして、ブルー・ダイヤモンドの記事でも書いたが、FANCYの記載があるからといって、いかなる人工処理もされていないとはいえないのである。
イエロー・ダイヤモンドの効果
イエローダイヤモンドに惹かれる人は、高尚な夢を持ちやすく、知的能力やコミュニケーション能力に長けている人が多い。
あるいは、それを必要としている人だ。
イエローダイヤモンドは、メッセンジャー的役割(執筆活動や出版、メディア、インターネットなど)を担う人に、大いなる恩恵を与える宝石である。
持ち主の特化した能力に加勢し、翼を与えるかのように、膨大な情報と表現力を与え、飛躍へと導く。
ただしそこには正義がなければならない。
イエローダイヤモンドの畏敬ともいえる富と豊かさのエネルギー。
嘘や偽りといった邪心には、しっぺ返しともいえる現実をもたらすだろう。
それほど強力なダイヤモンドのパワーである。
良きに使えば、その人生を飛躍的に進展・展開させ、地位や名声といった現実社会の成功へと導いてくれる。
また、イエローダイヤモンドの輝きは、持ち主に快活さと人と分かち合うことの幸福を教えてくれるだろう。
イエローダイヤモンドは、光の明るさと光の暖かさを持っている。
心が硬くなっている、または素直でない人の心を変革し、幸せになりたいと主張できるよう変えていくのである。
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