ボルダーオパール効果:その虹色を生かしたは母なる鉄鉱石

ブラックオパールの母岩が黒なのに対し、ボルダーオパールは母岩が茶色。

鉄鉱石の母岩の空隙に形成されるオパールを母岩ごとカットするため、その形は母岩を生かした形となり、個性的だ。

ブラックオパールの虹の斑が一つとして同じものがないといわれるように、ボルダーオパールのその形も一つ一つ異なる。

ボルダーオパール基礎知識と選び方

BOULDER OPAL　[オパール＋褐鉄鉱]

産地　オーストラリア

硬度　５．５～６．５

１９６０年代。

かつて邪魔者とされ、排除されてきた母岩、褐鉄鉱は、今やボルダーオパールの命ともいうべき虹色の輝きを鮮烈に浮かび上がらせる蔭の立役者となった。

ボルダーオパールは、上から見ても母岩が見えるものが多い（パーシャルフェイス）

上から見て母岩の見えないフルフェイスもあるが、母岩もいわばこの石の個性であるといえるだろう。

昔はブラックオパールに比べその価値は５分の一程度の低いものであったが、上質なブラックオパールの減少により、ボルダーオパールの遊色効果の人気が高くなっている。

宝石のほとんどは鉱物で一定の化学組成と固有の構造をもっている。

透明の宝石（水晶やサファイヤ、エメラルドなど）は、ほとんどが結晶で原子が規則正しく配列している固体だ。

オパールはそれと違い、「規則正しい配列をもたない」非晶質の固体。

固体であって中の骨組みは液体のようなものだ。

オパールを構成しているのは二酸化珪素（シリカ）の球状粒子と水の分子。

オパール最大の魅力、遊色効果は、不思議なことに、規則的な配列をもたないはずの非晶質のオパールの中で、シリカ球が水を介して規則的に配列することにより生まれる。

神秘なのだ。

故に遊色効果を持つオパールをプレシャス（貴重な）オパールと呼ぶ。

水分を多く含むメキシコオパールやライトオパールに比べ、ボルダーオパールはヒビ割れの心配がほとんどない。

弱いのは、他のオパール同様、衝撃。

ぶつけたりしないように気をつけたい。

ボルダーオパールの魅力は、自然な形にもある。

だが最大の価値は虹の輝きにあるから、遊色効果のよくでるものを選びたい。

ボルダーオパールの斑が風景画や何かの模様に見えるものは、“ピクチャーオパール”と呼ばれる。

石に浮かび上がる芸術の世界。

一つとして同じものはない。

見る角度、時間、心の状態によって、表情を変える神秘の宝石。

これも、オパールが愛される理由である。

基本７色すべてを呈するオパールは、かつては賢者の石と呼ばれていた。

それはこの宝石の持つ、霊的ヴィジョンを助け、第三の目を開く力を指している。

古代ギリシャでは、占星家、予言者、霊媒者に使われた。

宝石は、エネルギーの通り道であるそれぞれのチャクラを整える作用を持つが、オパ－ルは、人の主要７か所のチャクラを同時に整える。

それにより精神的理解は深まり、洞察力は高まる。

あなたは、物事の本当の意味を知り、様々な苦を楽に変えるだろう。

オパールが愛と希望の石とされるのは、持ち主に成功へのビジョンを授けるからなのだ。

心の中に映し出される希望の地図。

希望の絵を呈するオパールとともに、進もう。

その虹の宝石は、あなたが真に必要とするものに焦点を合わせ、理想郷へと連れていく。