アイオライト効果:サファイヤと見紛う美しい青色石の不思議な側面

一見サファイヤと見紛うほどの、美しい青色を見せるアイオライト。

だがこれは良く見れば、簡単にサファイヤでないことがわかる。

アイオライト基礎知識と選び方

IOLITE　[コーディエライト]　　菫青石（きんせいせき）

硬度：　７～７．５

産地：　スリランカ、インド、ブラジル、タンザニア、ミャンマー、マダガスカル

１本の光が宝石の中で２本の光に分かれる複屈折の性質をもつためにあらわれる現象。

アイオライトは、表面からみればブルーサファイヤ、９０度方向から見れば水のように透き通って見えるのである。
（褐色を帯びた無色と青色を帯びた無色）

ルビーやサファイヤも複屈折の性質をもつが、アイオライトやタンザナイトはこれが顕著になる。

アイオライトは、このサファイヤブルーと水の透明さをもって「ウォーターサファイヤ」と呼ばれてきた。

ちなみに多色性の強い宝石で有名なのはタンザナイトである。

こちらは、ブルー、藍、赤茶を見せる。

アイオライトの名前の起源は、ギリシャ語の「スミレ」

その名のとおり、透明度が高く美しいバイオレットブルーを選びたい。

アイオライトはサファイヤに比べ、安価な宝石だが、サファイヤのような加熱処理を施さずとも美しく、充分な耐久性も兼ね備えている。

北欧の海洋民族たちが航海に使っていた、アイオライトの薄い板。

天にかざすと、雲や霧を透過して太陽の位置を確かめられるアイオライトは、偏光器の役目だったといわれる。

「私はこういう人間だ」

そういいきれる人はどれくらいいるだろう。

人は成長の過程で変化していくものだ。

知らなかった自分の一面が現れるような出来事に遭遇する時もある。

今までの自分とは違う自分。

今までの自分を覆してしまった自分。

そうして、人は大きくなっていく。

が、その違う自分を受け入れられない場合、人は自信をなくす。

アイオライトは、サファイヤの誠実さをもって新しい自分を受け入れ、水のように自然に持ち主本来の人格に溶け込ませる。

アイオライトはそうやって新たな自信を与えてくれる石である。

人生はあっという間だ。

自信喪失している暇などない。

人生という大海原。

後悔を反省に変え、新たな航海に繰り出そう。

アイオライトという羅針盤があれば、心強い旅になる。