天然無垢のままで美しい宝石スギライトは、日本人の好む聖なる色をしている。
華々しい煌めきではなく、落ち着いた重厚な紫色。
スギライトは１９４４年、日本の瀬戸内海岩城島で最初に発見された。
スギライト基礎知識
杉石 SUGILITE [スギライト]
硬度：５．５～６
産地： 南アフリカ共和国・ケープ州北部 「ウェツセル鉱山」
発見地：日本・瀬戸内海岩城島
発見者は岩石学者の杉健一博士。
正式に杉石・スギライトと認定されたのは、発見から３１年後の１９７５年である。
現在市場に出回る紫色のスギライトは南アフリカ共和国で産出されるものだが、１９７３年南ア発見当時はロシア産新種石のソグディアナイトと誤認されていた。
日本で杉博士が発見した新鉱物は、紫色でない黄緑を帯びたマンガン鉱だったからだ。
だがその後１９８０年に南ア産の赤紫の鉱物は、正式にスギライトであると確定し、現在にいたる。
発見された年、１９４４年は第二次世界大戦の最中である。
「ラバウル海軍航空隊」や「同期の桜」が唄われながらも、敗戦が色濃くなってきた頃だ。
欧米の植民地支配に立ち向かった日本軍のアジア進軍は、ミッドウェー海戦で空母４隻を失い、ターニングポイントを迎える
インパール作戦、マリアナ海戦、サイパン、フィリピン。
異国の地、陸と海で多くの命が散った。
誰かの父や祖父
誰かの兄や弟
誰かの夫や恋人
そして
誰かの息子の命。
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神風、桜花、戦艦大和、硫黄島、
ドラマや映画よりはるかに過酷な現実がたった７０年前にあり、想像を絶するような状況で命を賭して戦った人たちがいた。
今の豊かで平和な日本の礎となった人たち。
軍人でない普通の人たちや学生までもが兵隊にならざるを得なかった。
普通に生活していた普通の人が、軍服をきて兵隊になったのだ。
そんな悲しい人で日本は溢れていたのだ。
すべては国を、家族を守るため。
銃弾に倒れ、火に焼かれ、疫病や飢えに苦しみ、肉弾となって死ぬ。
異国の地で、想像もできない地獄の中で、死ぬ。
そんなことが、今の日本人にできるだろうか。
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特攻記念館に行った人は言う。
今を取り巻く自分の全てに感謝せずにはいられなかった、と。
今抱いている悩みや思い煩っていたことが、なんともくだらないちっぽけなことに思えた、と。
感じ方は様々だろうが、
かつて全力で戦った日本の先人たちの誇り高き精神に触れ
「甘え」
を払拭させられるのだろう。
スギライトは、その浄化力からヒーリングストーンとしても名高い。
世界3大ヒーリングストーンの一つだ。
だが、私はスギライトに対してヒーリングや癒しの石というような、なまっちょろさをどうも感じられない。
感じるとすれば、それは畏怖だ。
それもそのはず、スギライトは「甘え」を取り除く、精神鍛錬の石でもある。
「気高く、清廉であれ」
そんな声が聞こえてくるのだ。
だから、ヒーリングストーンという謳い文句に惑わされることなく、本気でスギライトに惹かれる人は、精神性を磨いてきた人、ともいえるだろう。
スギライトに限らず宝石は全て自然と調和している。
調和とは平和であり、愛であり、美であり、繁栄である。
決然とその道を選ばせる。
スギライトはそんな宝石である。
スギライトの効果
【一点もの】レイトレイシー/インディアンジュエリー/ヴィンテージコレクション/14Kゴールド・インレイ・リング/オパール/スギライト/マラカイト/21号/RT0850111UM21
心の傷を癒す、精神の安定・強化、霊的能力の向上、魔よけ、浄化
色が濃いほど邪気をはらい、淡くなると癒しの効果が高まる
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