ダイヤモンドが婚約リングとして愛されるには理由がある。
私であってもきっと最初におすすめするのはダイヤモンドだろう。
それはダイヤモンドが宝石の王たる所以にある。
硬さ
この地球上で一番硬いものがダイヤだ。
宝石の硬さを示す指標に10段階を表すモース硬度というものがあるが、
ダイヤモンドは「10」、ルビーやサファイアといったコランダムは「9」である。
たかが一段階の違いと侮ってはいけない。
押し込み硬度で見るとダイヤはルビー、サファイアの1400倍の硬さを持っている。
比べ物にならない。
親から子供、そして孫へと代々譲っていく宝石としてこの硬さは魅力だろう。
だが、硬さを誇るダイヤとて絶対に割れないということはない。
タイヤモンドは炭素だけでできている鉱物だ。
鉱物のほとんどは結晶である。
結晶とは原子が規則正しく並んでいる個体のことで
その結晶の構造によって、劈開(へきかい)という一定の方向に割れやすい性質をもつ鉱物がある。
ダイヤモンドも劈開を持つ。
王にも弱点はあるのだ。
1908 ダイヤモンド 婚約リング D0.723ct D0.22ct メレダイヤ入り【鑑定書付】G SI1 EX ダイヤプラチナブライダルリング : 瑞浪鉱物展示館
最愛の人からもらったエンゲージリング。
晴れの日も雨の日も輝き続け、自分の人生に寄り添った最愛の宝石を
最愛の我が子にお守りとして譲る。
そしてその宝石の中で自分も永遠に生き続けるのだ。
浪漫ではないか。
長い年月の中、その宝石に「傷つくことなく」を望むなら、ダイヤしかない。
輝き
「ブリリアントカット」はご存知だろうか。
58面体の光が最大にはね返ってくるように計算しつくされたカットスタイルだ。
ダイヤをルーペ(10倍の拡大鏡)で見てみよう。
ファセット面(研磨された面)は平坦で、ファセットエッジ(縁の部分)はとても鋭い。
最高といわれる輝きは、この超絶な硬度があるからこそ生み出される。
ダイヤモンドの美しさはカットして初めて現れる。
カット技術の進化により生まれたその比類なき輝きは、最も硬くて透明なだけの石を、宝石界の王座へと伸し上げた。
まさに自然と人による奇跡と奇跡の融合である。
永遠に輝き続けるダイヤモンドは婚約リングとして申し分ない。
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