現在の模造品の技術は本物そっくりに作り出す。
だが、見る人が見れば分かる。
本物か偽物かの見分け方
珠どうしをこすり合わせてみよう
貝が真珠を生み出す生命活動は、本物であるという証拠をその身に残している。
炭酸カルシウムの結晶だ。
炭酸カルシウムの結晶がアラゴナイトという、タイルを並べたような結晶構造をとって集合し、それが積み重なって真珠層となる。
タイルを接着するモルタルの役目は、たんぱく質シート(コンキオリン)。
だから真珠の表面は滑らかだが、実は人間の手の指紋のようになっている。
(100倍くらい拡大するとそう見える)
真珠の珠どうしをこすり合わせるとひっかかりを感じるだろう。
模造品にはそこまでできない。
合成真珠箔という塗料で干渉(真珠のてり)を起こしてはいるが、素はプラスチックである。こすり合わせると、つるっとすべる。
穴を見よう
真珠のネックレスを作る珠には、糸を通す穴があいている。
本物の穴は小さく綺麗にあいているが、模造品のそれは、だれている。
(左が本真珠、右がPパール)
模造品は表面が剥げれば中のプラスチックが顔を出す。
本真珠は前述したとおり、何百、何千という炭酸カルシウムの結晶が積み重なって出来ている。
薄い膜が幾重にも積み重なっているのだ。
真珠特有の神秘的な輝き(てり)はここから生まれる。
真珠はお手入れが難しい、変色すると思われがちだが、つけた後柔らかい布で汗や皮脂を拭き取るだけでいい。
たとえ、くもってしまったとしても、一番上を剥げば下の結晶がでてきてまた光沢はよみがえる。
研磨剤入りの布で拭けばいいのだ。
アンクルビル・パールクリーナーミニ50ml洗浄液 真珠,オパール,ターコイズ等に
ちなみに珊瑚も主成分は炭酸カルシウムである。真珠同様使ったら必ず拭こう。
汗と皮脂は放置すると、真珠も珊瑚も珊瑚も光沢鈍化が起きる。(くもる)
珊瑚の白くくもったものも研磨クロスで拭いたらぴかぴかになる。
磨きなおしができる宝石店へ持っていこう(受けないところもある)
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