よりゴージャスに:メレダイヤに活かされる色石ダイヤ取り巻きリング

ダイヤ取り巻きリング。

派手なお金持ちといわれるご婦人たちがつけている。

だからこれは「お金持ちがつける指輪」な印象を持つ人が多いだろう。

でも、取り巻くメレの形によって、可愛らしいものもたくさんある。

そして中石を取り巻くメレは、ダイヤモンドが圧倒的に多い。

メレの形は様々で、丸いラウンドや角型のテーパーやバゲットといったカットの種類によって指輪の印象は変わる。

中心に座する色石はメレダイヤのキラキラした輝きに包まれて、豪華さを増す。

それはまるでスポットライトを浴びた映画スターのようだ。

色石オンリーの指輪もクラッシックで魅力的だが、

ダイヤ取り巻きのリングの自己主張の前にはそれも霞んでしまう。

デザインリングの中においても、

「頭が高い、控えよ」

と言わんばかりだ。

女王然としている。

取り巻くメレダイヤは差し詰め御付の物といったところか。

ダイヤは宝石の王様だが、時にこうして他の宝石の引き立て役となるのも面白い。

ダイヤモンドの内面の性質（効果）は、他の宝石の力を増大させる「援助者」という一面も持つ。

だからダイヤ取り巻きは、理に適ったデザインともいえるのだ。

誰もが一度はその指につけてみたいと思わせる。

ダイヤ取り巻きリングは豪華なものが多いから、ディナーリングと呼ばれる。

かつてのヨーロッパ社交界の名残である。

ダイヤ取り巻き種類

若い人がつけるなら、ラウンドメレがオススメである。

下の画像のようなテーパー・バゲットメレで取り巻けば高級感が更に増すが、

今では古いデザインとなった「バレリーナ」

テーパーカットのメレダイヤが波打つように中石を取り巻く

高額品にしか使われない。

最近はラウンドメレがほとんどだからあまり見かけなくなった。

メレで円形に取り巻いた「クラスターセッティング」

その姿は花のようで、可愛らしさがある。

クラスターセッティングは豪華さもありながら、若さを演出してくれる。

枠の細部にまでメレダイヤを施した贅沢なデザイン。

メレダイヤに活かされ、色鮮やかに豪奢に輝くダイヤ取り巻きリング。

威厳を備えた女王気質な取り巻きリングは、多くの経験を重ね、多少のことでは物怖じしない、

泰然自若な、年齢を重ねた婦人の風格がなければ着けこなせないだろう。

小娘には無理だ。

それだけ格の高いリングといってもいい。